

秀明自然農法は、明主様が提唱された『農業の芸術』です。明主様は自ら農業をされ、大切なのは、太陽と清らかな水と土であり、生産者の自然に対する感謝と作物への愛情、自家採種の種子が、健全で美味しい作物を育てることを立証され、自然順応、自然尊重のやり方が一番良いという理念に至りました。農薬のみならず、肥毒による農作物への著しい弊害に対して『本来の堆肥の効果は、土を乾かさないためと、温めるためと、固めないためである。つまり水分を吸収し、熱を吸収し、土が固まらないようにするにある。』と述べられ、栄養分は自然界の火素・水素・土素の調和による生命を育てる力であり、そこに人の想念が加わって作物が生成化育されるのだと述べておられます。
自然の山を見ると分かるように、肥料をまかなくても豊かな生態系が育まれ、一般的な畑のようにその土地に本来無い肥料が集まるということはありません。害虫は、肥料の毒素を処理するために湧くのですから、肥毒が無くなれば害虫は減り、農薬など全く必要が無くなります。種は全ての生命の源であり、土はそれを育てる力に満ちているのですから、地球からの賜物である土を愛し、自家採種した種子をどこまでも清らかにすることで、病虫害の無い素晴らしい作物が育つのです。『すべては自然が教えている』というお言葉のとおり、自然に対する純粋な感性を高め、種と土と心を清らかにすることで恵みを頂ける、〝美を求める農法〟とも言えます。
年を重ねるごとに種と土が清まって美味しさは高まり、その感動とともに、健康が回復し、性格も穏やかになるなど心身へ良い影響をもたらします。おのずから作物や作り手、環境への感謝が芽生えるようになり、いつしか自然のサイクルと一体になって、人は美しいライフスタイルを身に付けるようになります。そのような暮らしが世界中に広がるとしたらどうでしょう。
豊かな山には、自然の落ち葉以外の不純な物はありません。一握りの土には、その土地に適した幾千億の微生物がいて、それぞれの役割を果たしています。自由でお互いを生かし合う豊かな世界、それは一つの理想郷のようです。そのような美しい土が田畑に満ちるよう、私たちは、土に感謝の想いをかけ、一切の不純物を加えず、生命を育てる純度をあげています。
自分で種を採り、農薬も肥料もいれない清らかな土に蒔く。
それは、種と土と人を巡る美しいライフスタイルです。